島根県出雲市出身 東京藝術大学声楽科卒業 同大学院博士課程修了
声楽を森山俊雄、須賀靖和、畑中更予、邦楽を西垣勇三、平井澄子、民謡を本條秀太郎、早坂光枝の各氏に師事。
’87年声楽では日本初の博士号を、テーマ「日本歌曲の歌唱法の実践的研究」~伝統音楽との接点~で取得。博士号取得記念リサイタル「安達ケ原の鬼女」サントリーホールを開催。
その後も洋楽と伝統音楽の歌唱法の融合を研究し、リサイタルや講演会等で成果を発表している。日本歌曲はもとより邦楽器伴奏の作品や語り物、モノオペラなど様々なジャンルに取り組み、その声と日本語の美しさには定評を得ている。
’75年四家文子主宰・波の会「第1回日本歌曲コンクール」1位、’98年ミュージックペンクラブ「コンサート・パフォーマンス賞」を受賞。
CD「うぐひす」、「青山恵子名歌集~紡ぎゆく歌ものがたり~」、中島はる作曲「白い曼珠沙華」、増本伎共子作曲「あはれ」、猪本隆作曲「語り歌曲の世界」「悲歌」、新実徳英作曲「白いうた青いうた」高橋久美子作曲「いろはにほへと」などがある。
東京室内歌劇場会員。奏楽堂「日本歌曲コンクール」審査委員。
主な演奏履歴・・・音楽之友社「シリーズ日本歌曲の歩みと調べ」、平井康三郎主宰・詩と音楽の会「新曲発表コンサート」ほかレギュラー参加公演多数。’93年 増本伎共子作曲オペラ「浅茅ヶ宿」(宮木)、2000年 リサイタル「白い秋」紀尾井ホール、’02年 リサイタル「安達ケ原の鬼女」東京文化会館小ホール、’04年 リサイタル「クリスマスコンサート~橋本国彦生誕百年に寄せて」津田ホール、’05年 リサイタル「韻~ひびき~」東京文化会館小ホール、’06年 リサイタル「間宮芳生の世界~民謡そして語り~」津田ホール、’08年 山田耕筰作曲オペラ「黒船-夜明け」(お松)新国立劇場、アルベルト・カルーソ作曲オペラ「星の王子さま」(狐)紀尾井ホール、’09年 リサイタル「和と洋~華麗なる融合を求めて」津田ホール、’11年 「ミュージック・フロム・ジャパン・フェスティバル」NY, ワシントンDC、リサイタル「新実徳英の歌宇宙」津田ホール、ほか参加公演多数。
また、近年は古事記、万葉集、小泉八雲など、古典を素材にしたコンサートを積極的に開催。「小泉八雲の世界」として、雪女(引野裕亮 作曲)「耳なし芳一」(寺嶋陸也 作曲)を東京(東京文化会館、東京芸術大学奏楽堂)、神戸(芸術文化センター)、富山などで演奏。三月のパリ公演でも雪女(抜粋)を演奏した。